再び緊急事態宣言を出すべきか…
- shinichiro honma
- 2020年7月19日
- 読了時間: 2分
私は対面及び、直接支援を必要とする仕事に就いている。妻は医療関係者。
妻も私も、職場から「感染防止の見地から、通勤電車を利用しないで欲しい。」と打診があり、現在、車通勤を余儀なくされている。
電車通勤の時はあり得なかったが、TV音声を聴取しながらの通勤だ。
こちらも以前ではあり得なかったが、聴取しているのはワイドショーだ。
是非はさておき、連日、丁寧に数字(グラフ等)を情報提供してくれることはありがたい。
カウンセリングや支援の仕事も、エビデンス( EBA)が求められて久しいが、判断の材料がないことには、主観に基づく感情でしか判断ができない。感情的に動いていくことの結果については、それはそれで不幸なことだと思っている。
さて、ワイドショーの中で、コロナ感染防止対策に有効な方策がないのであれば、残るは(正確でないかもしれない)、緊急事態宣言を出すか出さないか?。であればこの状況下(東京)においては出すべきではないか。と、言う話が出ていた。さらに、緊急事態宣言を出した結果、心配されたほどの広がりもなく封じ込めたのなら、それはそれで良いのではないかと言うことで話が進んでいた。
人に関わる仕事を続けていると、まさに“どうすべきか”迷う場面に遭遇する。
それは人命の危機。
長年、人に関わっていると(相談関係ならば尚更)、これはマズいな。と、言うメッセージをキャッチすることがあり、それは肌で感じるものでもある(説明は可能だが)。
連絡が取れない。危険を感じさせるメッセージ。SOSだ。
迷うのは、生命の危機を緊急事態として扱い、守秘義務を解除し、遠方や多くの人を動かす手立てを講じるかどうかだ。
警察含め行政を動かし、遠方の家族を動かし、大家さんに協力を仰ぎ、
踏み込んだら、寝ていたらどうしよう。プロとして深慮に足りないと信頼を失ったらどうしよう…。
しかし、私はこれまで躊躇はしなかった。結果救われた命もある。
理由はたった一つ。
寝ていたのなら良かったじゃないか。
お恥ずかしながら、相談業務の助言をしているが、躊躇する相談業務に就く方々には、例外なく、躊躇するな。と、伝えている。
配慮も過ぎれば、救える命も救えなくなるのである。

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